これさえ読めば、100万円の「持続化給付金」の申請ができる。「白色申告」で「事業収入」のある、フリーランス用。

これさえ読めば、100万円の「持続化給付金」の申請ができる。「白色申告」で「事業収入」のある、フリーランス用。新型コロナ対策

「とにかくわかりやすく、簡単に、申請のやり方を解説してほしい」という意見をいただいたので、「いろいろ読んだけど、結局よくわからない!何から始めて、何を準備をすればいいの?」という人に理解いただけるように書こうと思います。

今回は細かな説明は省きますので、しっかり理解をして、準備をし、申請したいという方は、こちらの記事を参考にしてください。

しまさん
しまさん

この記事では、
白色申告」をしていて、
事業収入」のあるフリーランスの人が、
とにかく申請ができるように準備する」ことを目指します。

あなたに最適な記事はどれでしょう?
  • 白色申告」をしていて「事業収入」のあるフリーランスの人 ⇒ このままこの記事を読み進めてください。

  • 白色申告」で「雑所得」で確定申告をしているフリーランスの人⇒こちらの記事を参考にしてください。

  • 青色申告」をしていて「事業収入」のあるフリーランスの人⇒問題ないかと思いますが、申請準備としてこちらの記事を参考にしてください。


1.まずは【2019年の確定申告書第一表の控え】を探す。

まず何よりも先にやることは、【2019年の確定申告書第一表の控え】を探すことです。写真を参考にしてください。

この資料が見つかったら、チェックする点は2つ。

上の写真で)赤枠に囲ってあるところに、収入金額が記入されているかを確認する。【イ. 農業】の収入がある人は少ないと思うので、【ア. 営業等】に書いてあればOKです。
⇒もしここに収入金額が記入されていない人がいたら、申告できません

2点目は確定申告書の提出の仕方によって、確認することが違います。自分が該当するものを選んでください。1つでもあれば大丈夫です。

(1)確定申告書を税務署に提出に行った人や、郵送で送った人 ⇒収受日付印が押されているか確認する。※この印は、自分で押したものではなく「受領しました」と税務署側から押してもらったものです

(2)税務署においてe-Taxにより申請した人 ⇒ 受付日時が印字されているか確認する。

(3)自分でe-Taxにより申請した人 ⇒受信通知があるか探す。

ここまでにできていること
  • 2019年の確定申告書第一表の控え】が手元にある
  • 赤枠の【ア. 営業等】のところに収入金額が書いてある
  • 【2019年の確定申告書第一表の控え】に【収受日付印】もしくは【受付日時】が印字されている。
  • e-Taxで申請した人は【2019年の確定申告書第一表の控え】とは別に【受信通知】がある)


自分でe-Taxにより申請した人への補足。(それ以外の人はここは不要)

【受信通知】とは写真のようなものです。ありましたか?

持続化給付金事務局「持続化給付金申請要領(申請のガイダンス)」より

【収受日付印】も【受付日時】も【受信通知】もない人への補足。(1つでもある人は不要)

どれも存在しない場合は、税務署へ行き「納税証明書」を発行してもらう必要があります。手間はかかりますが、「納税証明書」があれば申請できるので、助かりますね。

持続化給付金事務局「持続化給付金申請要領(申請のガイダンス)」より


2.【2019年の確定申告書第一表の控え】の赤枠の収入額を「12(ヵ月)」で割る。さらに「÷2」で、50%減額した額を計算する。

2019年の月の平均の収入を計算するため、2019年の事業収入(赤枠のところの収入額)を「12」(ヵ月)で割りましょう

【例えば】赤枠の【ア. 営業等】が300万円の場合は(【イ. 農業】は、ないとします)

300万円÷12ヵ月=25万 (2019年の月平均は25万円)


次に①出だした数を」で割りましょう(50%減の金額を出したいので×0.5ということ)

上の例を使うと
25万円÷2(50%減)12.5万円 (この額より低ければ50%減少しているということ)

3.2020年の毎月の売上を出す

今までやっていたものは2019年、昨年の資料の整理です。
次にやることは、今年分の資料の用意。

まず、2020年の毎月の「売上」を出すことから始めましょう。
「売上」は経費などを引く前の純粋な売上額のことです。

帳簿を付けている人は、帳簿を用意。
帳簿付けはまだちょっとできてなくて…という人はとりあえず、事業用の通帳とスケジュール手帳を用意しましょう。通帳を用意した人、現金の受け取りなどがあった場合、通帳などには記載されていないのでそこは各自気を付けてください。

それでは2020年の毎月の売上を出してみましょう。(今だとまだ1~4月しか出せませんが…)1月〇〇円、2月〇〇円、3月〇〇円といった感じで「売上」だけ出してください。
その中で、一番売上が少なかった月はいくらでしたか?
ひとつ前のセクションで計算した【2019年の月平均より50%減少の額】より少なかったでしょうか?

【さっきの例を使うと】
12.5万円より売上が少ない月が2020年にありましたか?ということ。

【2019年の月平均より50%減少の額】より少ない売上の月があった人はすぐに申請できます。1~4月の中でこれに値しなかった人は、5~12月の売上次第で申請ができます。
とにかく2019年の月平均よりも50%以上は売上が落ちていないと申請ができないのです。

【さっきの例の続き】
12.5万円よりも売上が少ない月が対象になるので、
2020年一番売上が少なかった月が

5万円の売上だった ⇒ 申請できる
10万円の売上だった ⇒ 申請できる
15万円の売上だった ⇒ いまは申請できない

ということ。


4.さあここからは、売上台帳の作成に入ります。きっとこれが一番大変ですので細かくいきます。(売上台帳がある人は不要です)

まず、「白色申告」でも「事業所得」で確定申告をしている人は記帳、帳簿付けの義務があるということは前提として覚えておきましょう。
「白色申告だから帳簿付けしなくても平気!必要ないでしょ」ってことはありませんよ。この義務を怠った場合ペナルティになってしまいますので、帳簿付けはしておきましょう。

どうやって記帳、帳簿付けするのですか?売上台帳どうやってつくるのですか?

手書きだったり、エクセルだったり、会計ソフトだったり、人それぞれやり方はちがいます。
ここでは、私が「やよいの青色申告 オンライン」を利用しているので、「やよいの白色申告 オンライン」での帳簿のつけ方、売上台帳の作り方を説明しますね。
「やよいの白色申告 オンライン」ですと無料で利用できるので、その点も良いかと。

「やよいの白色申告 オンライン」(無料)で売上台帳を作るやり方。①売上を入力する

↑ これはスマホの画面になりますが、パソコンでも同じような画面です。

それではまず「やよいの白色申告 オンライン」申込方法
  • 【申し込む(料金プランへ)】をクリックします。
  • 「おすすめ フリープラン」の【申し込み手続きはこちら】をクリックします
  • 弥生のID新規登録という画面に移りますので、必要箇所に入力してください ⇒ 登録する
  • 契約申込ープラン選択 となるので、「Step1 サービス選択」は【やよい白色申告 オンライン】、「Step2 基本プラン選択」は【フリー】を選びます。 ⇒ 合計金額が0円とでるので、利用規約などを確認し【申込を確定する】をクリックしましょう
  • 「サービス利用情報登録」画面に移ります。
    「事業形態」は【個人事業主】
    「会社・個人業者名」は【事業者の名前、芸名の場合は芸名】
    ⇒プライバシーポリシーに同意し、【登録する】をクリックします
  • 「ありがとうございます 契約が完了しました」とでてきます。これで登録は完了。

【サービスを開始する】をクリックすると次のような画面がでてきます。
(写真はスマホ版)

続いて「やよいの白色申告 オンライン」のはじめ方
  • 【製品を起動する】をクリックすると、
    「確定申告ははじめてですか?(いいえ)」「消費税の申告はしますか?(いいえ)」「事業の種類を選択してください(一般)」を答え、【利用開始】をクリックしましょう
  • そうするとホーム画面に移ります。
  • それでは売上の入力をしていきます。
    ※今回の申請において、最低限、先ほど選んだひと月(2020年の一番売上が低かった月で、2019年の月平均の額より50%売り上げが減少している月)だけの売上台帳があればいいのでその制作方法をお伝えしますね。


こういった画面にたどり着いたでしょうか?
それでは実際に【売上】の入力を行い、申請に必要な【売上台帳】を作ってしまいましょう。
ここから先の参考資料は「やよいの白色申告 オンライン かんたん解説!」よりお借りします。

  • まずは【かんたん取引入力】をクリックしましょう
  • 初期設定では【支出】となっているので、【収入】タブをクリック
  • 【取引日】の入力に移りましょう。白色申告の場合は簡易簿記が認められているので、現金収入の場合収入があった日口座入金の場合は、口座入金があった日を記入しましょう。
  • 【科目】は「売上」のままで大丈夫です
  • 【摘要】や【取引先】は空欄のままでも問題ないですが、記入していたほうがわかりやすいです。
    参考までに、私は【摘要】には「演目や公演名」を記入し、【取引先】には「ギャラをもらったとろころ(団体名や会社など)」を記入しています。
  • 【金額】の入力を行いましょう。
    ここでの注意は、例えば売上金額が50,000円だとすると、源泉徴収額を引かれている場合、実際口座に振り込まれてる金額は44,895円です。
    源泉徴収額が引かれている場合は、引かれる前の売上額(例だと5万円)を【金額】に入力します。
  • そのあとで【うち源泉徴収額】にチェックをいれます。
    源泉徴収されていない場合はチェックは入れません。
  • 【登録】をクリック




    ※このやり方をしておいたほうが、確定申告書作成のとき(2020年度分)の手間が省けます。各仕事先から支払い明細を貰ったほうが、売り上げや源泉徴収額などもわかり、入力の時に楽ですよ。
  • 登録した【収入】が「取引の一覧」に表示されます
  • この手順で売上をすべて入力しましょう。

    とにかく申請に必要な「売上台帳」だけ作れればいいっていう人は、先ほど選んだ月(2020年の一番売上が低かった月で、2019年の月平均の額より50%売り上げが減少している月)売上をすべて入力しましょう
  • すべての売上の入力が終わったら、入力作業は終わりです


「やよいの白色申告 オンライン」(無料)で売上台帳を作るやり方。②「持続化給付金」の申請に必要な売上台帳をダウンロードする

これまでに、売上の入力は終わりましたので、あとは売上台帳をダウンロードするだけです。あとすこし!
※ここから先の参考資料は「やよいの白色申告 オンライン サポート情報」よりお借りします。

  • メインメニューの【レポート・帳簿】から【取引帳簿】をクリックします
  • 【月指定】になっているので、自分で選んだひと月(2020年の一番売上が低かった月で、2019年の月平均の額より50%売り上げが減少している月)を選択します。
  • 【絞り込み】をクリックして【取引分類】の▼から【売上】を選択します。
  • 【検索】をクリックすると売上台帳ができるので【帳簿ダウンロード】をクリックしてPDFファイルを保存するか印刷をしましょう。

このような取引帳(売上台帳)ができているのではないでしょうか?
申請書類に必要な「売上台帳」完成です!おめでとうございます!

あともう少しですので頑張りましょう。

申込者名義の通帳を用意

申込者名義の通帳が用意出来たら、【おもて面】と【通帳を開いた1・2ページ目】の二つを写真で撮影するか、スキャンをして保存します。
※この通帳は給付金の振込先の確認なので、取引が書いてあるページは不要です。すでに売上台帳も完成していますので大丈夫です。

電子通帳を利用している人は、電子通帳の画面の画像をスクリーンショットなどで保存しましょう。

持続化給付金事務局「持続化給付金申請要領(申請のガイダンス)」より


本人確認書類の用意

住所、氏名、顔写真がはっきりと判断できるように写真でとるかスキャンをし、本人確認書類の写しを用意すること。

【運転免許証】裏表の両面が必要です。
【マイナンバーカード】【写真付きの住民基本台帳カード】おもて面のみで大丈夫です。
その他のものは、資料画像を参考にしてください。

持続化給付金事務局「持続化給付金申請要領(申請のガイダンス)」より


最終確認

以上で、申請のための準備はできました。
最終確認をしておきましょう。

手元に準備できているもの
  • 【2019年分の確定申告書第一表の控え】
    ※「収受日付印」もしくは「受付日付」が印字されていること
  • e-Taxにより申告した人は【受信通知】
  • 2020年の自分が選んだ月の【売上台帳】
  • 申請者名義の【通帳】の写し
  • 【本人確認書類】の写し


しまさん
しまさん

さあ、あとは申請するのみです!
私が実際に申請したときの記事も書いていますので、ぜひ読んでみてください。
下のリンクからも「持続化給付金」の申請ができますよ。

申請前に今一度、「持続化給付金要領(申請のガイダンス)」の確認をお願いします。

「持続化給付金」を申請する


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